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草野球と学生野球の違いとは?野球のルールや道具など様々な観点から解説!

野球は日本においてもっともメジャーなスポーツであり、もっとも多くの人たちから愛されているスポーツであるといっても過言ではありません。
全国の各市町村においては「少年野球団」が組織され、子どもたちは小さなころから野球を通して仲間との絆や連携、礼儀作法などを学びますし、甲子園を舞台にして行われる高校野球は日本の夏には欠かせない風物詩のひとつとなっています。

また、プロ野球は開幕すると連日テレビのゴールデンタイムで放映されて高い視聴率を取りますし、それ以外にも一般の人たちが各々にチームを作り、週末などに練習に励んだり試合をしたりということが全国のあちこちで盛んに行われています。

草野球とは?

草野球とは、野球を職業として行うために球団に所属して野球をするプロ野球の選手や、あるいは企業の運営する野球チームに入団して野球をする社会人野球とは違い、野球を楽しみたい者が集まって有志で行う野球のことを指します。
当然草野球をする人はどこの団体に所属するわけでもないので、自分たちでチームを立ち上げ、運営していく必要があります。

決まった練習場所や試合のための球場があるわけでもなく、バットやグローブ、ボールやユニフォームといった野球をするために必要となる道具や備品も自分たちで買い揃えなければなりません。
野球をすることで報酬なども発生せず、グランドを借りる費用や、行き帰りの交通費なども自腹になります。
そのような労力や出費を問題としないほど野球愛に溢れるアマチュアのチームが、全国には数え切れないほど存在しています。

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草野球チーム作りに役立つ道具

草野球チームを作るにはまずは道具からです。ユニフォーム作り、アンダーシャツや鞄などを揃えましょう。

草野球の定義

草野球の「草」という言葉には、「素人が行うこと」というような意味があります。
スポーツに関して言えば、草野球という言葉以外にも、草相撲や草競馬といった言葉があります。
つまり草野球とは、簡単に言うと素人が集まって行うアマチュアの野球のことなのです。

しかし純粋にアマチュアだけが集まっているかというとそういうわけでもなく、中には元プロ野球選手や元社会人野球の選手がいたりもします。
この社会人野球というのもアマチュアになりますが、企業の所有する野球チームに所属し、通常業務をこなしつつ企業が所有するグラウンドで練習をするので、草野球とは呼びません。

また、草野球は基本的に軟式野球です。
軟式野球とはゴム製の柔らかいボールを使用する野球のことで、少年野球も軟式野球です。
軟式野球は日本で誕生したスタイルの野球で、硬式野球より怪我の心配が少なく、体が成長していない子どもが行っても安全な野球であることから全国に広まりました。
草野球でも軟式野球が採用されたのは、そうした安全性の高さや体への負担の少なさといった理由もありますが、練習や試合を行う場所の問題からの要請でもあります。
硬球を使う硬式野球は、そのためにきちんと整備されたグラウンドでしか行うことができません。

しかし草野球では、毎回硬球を使用できる練習場や試合場を確保することが難しく、きちんとしたグラウンドはおろか、河川敷や空き地などで行うことが多いのが現状であるため、軟球を使うしかないということになったのです。

学生野球とは?

学生野球とは、その名の通り、学生が行う野球のことです。
狭義では大学での野球のことのみを指しますが、一般的には高校生やそれらに順ずる学校法人組織に所属する学生が行う野球のことを指す言葉です。
ちなみに中学生以下の野球は少年野球や学童野球と呼ばれます。

学生が行う学生野球も、報酬が発生していないという意味では草野球と同じということになりますが、学生野球は大学野球連盟や高等学校野球連盟といった組織に加盟して活動、運営されているため、草野球とは区別されます。

学生野球は基本的に硬式野球です。
学生野球でも軟式野球を行うチームはありますが、そうしたチームは学生軟式野球の連盟に加盟しており、硬式野球とは明確に区別されています。
日本における学生野球の歴史は、明治16年(1883)に青山学院において野球部が創部されたのが始まりとされており、そこから全国の各大学へ広がっていきました。

野球の練習

学生野球と草野球の違い

ここまで、学生野球と草野球とは、チームを運営する企業組織や連盟などの団体に所属しているかどうかということや、また使用するボールが硬球か軟球かということが大きな違いであるということを説明してきましたが、それ以外にも違いは多々あります。

まず、学生野球と草野球では、ルールが大きく違います。
学生野球は試合時間に制限はなくイニング数によって試合の打ち切りが決まるという方法が採用されていますが、草野球の公式大会等では試合時間が定められているケースがほとんどです。。
また草野球はイニング数も7と決められており、イニング数が7に達しないまま制限時間を迎えてしまった場合は、その時点で得点の多いほうが勝ちということになります。

また、コールドゲームにも違いがあります。
コールドゲームとはそれ以上試合が続行できない状態を取り決めたもので、得点差が大きく開いた場合や、雨天などの悪天候の際に適用されます。
学生野球において、得点差によるコールドゲームが適用されるのは、「5回終了時点で10点差以上がついている」場合から「6回終了時点で10点差以上がついている」、「7回終了時点で7点差以上がついている」、「8回終了時点で7点差以上がついている」といったように、イニング終了時に何点差があるかということで決まります。
それに対して草野球では、イニング数にかかわらず、10点差がついた時点で即コールドゲームが成立するということが決められています。
つまり、1回の表裏の攻防が終わった時点で10点差がついていれば、そこで試合は終わりということになります。

他にも学生野球と草野球にはさまざまな違いがあります。
たとえば、使うバットやグローブの素材が違ったり、硬球と軟球の違いからくるボールの投げ方や打ち方の違い、そして作戦の立て方の違いや体の使い方の違いなどです。
しかし大きな違いとしては、これまで見てきたように、チームとして加盟している団体があるかどうかということや、その支援を受けているかどうかということ、そして使用するグラウンドやイニング数、コールドゲームの定義といったこととなります。
ふたつの違いを理解して、どちらの野球も楽しみましょう。

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